今から30年以上前の話ですが、広島の福屋デパートにはマジックコーナーがあり、トリックスというメーカーの商品を販売していました。そこにはディーラーさんが常駐しており、その方は「ジョーカー天一」という芸名までお持ちでした。当時は、ちょっと親しくさせていただいて、様々な手ほどきを受けたり、実演販売のお手伝いをさせていただいたこともあります。
そんなある日、プロマジシャンのダーク大和師が来店されました。キャバレーの営業で広島に来たのだとの事でした。「ダーク大和」?最近では、手品愛好家の方でも、その名前を御存じない方がいらっしゃるほどマイナーな方、と言っても言い過ぎではないと思います。が、知っている人は知っている、滅茶苦茶面白いマイザーズドリーム(空中からお金を出す手品)とか、滅茶苦茶面白いドジョウすくいの手品を演じていた方です。
さて、その時にどのような話をしたのかはまったく記憶にありません。ディーラーさんは旧知の間柄だったようで、しばらく話し込んでおられました。
話が一段落ついたとき、小指の先を外して食べてしまうという…ソラオソロシイ手品を教えていただきました。種は判るのですが、それでも一瞬ドキッとしました。ディーラーの天一さんは「さすがプロ!上手いもんだね~」と仰いました。一方、私はというと「え?アンタもプロの端くれだろ。これで生計を立てているのだから。」と思ってしまいました。
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- 2008/02/11(月) 00:27:25|
- マジック回想録|
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